有機的なデザインが目を惹く「J45」は、ボーエ・モーエンセンがデザインしたシェルチェアです。
モーエンセンの他の作品とは少し異なるユニークなデザインは、合板を曲げてシートに取り付けるために施された、シェルの切り抜きという生産の合理性を考えられた加工によるものです。適度に傾斜したシェル型の背板が、身体を受け止めてくれる快適な座り心地。独特な存在感を持ちながらも、軽やかな雰囲気で様々な空間に馴染む一脚です。美しさ、座り心地、機能面、どれをとっても優れた椅子は、いろいろな空間で活躍してくれることでしょう。
■Design : Borge Mogensen (ボーエ・モーエンセン)
■Material : Wood (oak ラッカー仕上げ)
■Size : W510xD500xH790 (SH450)
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FDB Mobler
FDBモブラーは「丈夫で、美しく、機能的、そして手軽な価格」という当時としては画期的で過酷な開発条件をもとに、デンマーク近代家具の父と称されるコーア・クリント (1888-1954)が監修を担い、1942年にスタートしました。
FDBはデンマーク生活協同組合連合会 (Fællesforeningen for Danmarks Brugsforeninger) の略称です。1866年にクリスチャン・ソンネによって始められたこの組織は一般の人たち の日常生活に寄与することを目的にスタートした協同組合です。
1942年に家具部門が設立され、インテリア 事業の角度から、消費者の生活レベル向上を目指しFDBモブラーが誕生しました。コーア・クリントが監修を担い、初代にボーエ・モーエンセン、2代目にポール・M・ヴォルタが代表を務めました。ハンス・J・ウェグナーやアルネ・ヤコブセンなど名だたるデザイナーがプロジェクトメンバーに名を連ね数々の名作を世に送り出し、それらはその後のデンマーク家具の模範となって今日私たちが目にする数々のデンマークデザインが誕生したのです。
デザイナー達の妥協のない商品開発と職人たちの巧みな技術力、北欧の歴史や地勢によって育まれた文化、これら全てが必然を持って混ざり合い生まれたFDBモブラーの家具は、当時の人々の暮らしを支え、デンマーク国⺠の間に根付いていきました。80年代に一部生産を中止していたFDBモブラーですが、人々からの絶大な支持を受けて2013年に復刻、デンマーク国内で再スタートを切りました。
Borge Mogensen (ボーエ・モーエンセン) 1914-1972
1914年デンマーク西部の都市オールボー生まれ。デンマーク王立アカデミー建築家でコーア・クリントに師事し彼の助手としてデザインを学び、マイスターの資格を得ました。同い年で親友のウェグナーとは時に協力し商品を作ったり、競い合うなど、公私ともに非常に親交が深かったそうです。
1942年からはFDB(デンマーク生活協同組合家具部門)のプロダクトデザインマネージャーとして活動し、「庶民の為の家具を造ってほしい」というFDBからの依頼を受け、簡素なデザインとペーパーコードによる座面という家具の知識がなくても組み立てができる代表作であるJ39をデザインし、人々に職を確保させるという形でこの依頼を達成しました。1950年にFDBを退職、その後も自身の事務所を構え、FDBで培ったアメリカのシェーカー教の家具をリ・デザインした直線的で力強い家具を数多く制作しています。特にストレージ系の家具に関しては多くデザインし、model145やキャビネットなどが数多く生産されています。
代表作に『J39』『ハンティングチェア』『スパニッシュチェア』。